大東建託パートナーズの退去手続きの手順と立会い時に注意すべきこと
2017年4月1日から、大東建物管理株式会社は大東建託パートナーズ株式会社に社名変更しています。
大東建託といえば、賃貸アパートの施工から管理、そして入居者の募集までを一貫して行なう建託システムで全国で最も管理戸数が多い会社としても有名です。最近では「DK SELECT」という新ブランドも注目されています。
大東建託が運営している物件検索サイトがいい部屋ネットで、物件の管理業務はグループ企業の大東建託パートナーズ株式会社が行っています。
ここでは、大東建託パートナーズの退去手続き、退去立会い時に注意すべきこと、敷金に関わる原状回復工事費用の負担割合などを、なるべくわかりやすくまとめてみました。
よかったら参考にして下さい。
大東建託パートナーズの関連記事として大東建託の退去費用と引っ越し費用を節約する方法もご参照下さい!
大東建託の賃貸アパートから退去手続きの手順
1.はじめに、退去日を決めます
すぐに退去したくても、そういうわけにはいきません。
退去・解約するには1ヶ月以上の通告期間が必要となりますので、退去したい日の1ヶ月以上前までに退去の申込・受付の手続きをしなければなりません。
月末は退去希望者が多くなり、退去立会いの日程の調整が難しくなることも予想されるので、退去日が決まったら速やかに解約の申込をしましょう。
万が一、退室・解約の手続きがスムーズにいかない場合、新居(賃貸の場合)との二重契約となってしまい、二部屋分の家賃を支払うことになるので注意が必要です。
退去日は、新居の入居スケジュールや引っ越しスケジュールなどを十分に考慮して設定するようにしましょう。
2.つぎに最寄りの大東建託パートナーズの営業所に退去の「申込」を行ない「受付」してもらいます
まずは、最寄りの営業所に電話し「退去」の旨を伝えます。
最寄りの大東建託パートナーズの営業所や電話番号はこちらから調べることが出来ます。
次に、大東建託公式サイトこちらのページから「退去申込」を行ないます。
引用:大東建託公式サイトより(リンク)
退去の申込を行う際は、賃貸借契約書の右上に記載されている「ご契約番号」を入力する必要があるので、必ず「賃貸借契約書」をご用意下さい。
公式サイト「退去申込」ページにも記載がありますが、平日のAM9時〜PM18時に出ることが可能な電話番号を入力することになります。
仕事などで電話に出られない方は、前もってその旨を伝え相談しておきましょう。
インターネット環境がない場合ご入居のしおり(管理-49Y 17・4)に付属されている「退去通知書」を、FAXもしくは郵送することで退室解約の申込ができる場合もありますので、営業所に問合せしてみましょう。
基本的に退去・解約申込後のキャンセル(取り消し)は出来ません。
なぜなら、すでに次の入居者が決まっていたり、空き部屋を作らないよう次の入居者を募集するための手続きに入るからです。
しかし、部屋の状況によっては、退去日の変更、キャンセルや取り消し、延期を受け付けてくれる可能性もあるので諦めず相談してみよう。
3.退去受付終了後、電話で退去立会いの時間を決めます
申込み後、担当者から電話が掛かってきますので、退去立会いの時間を設定します。
大東建託の公式サイトによると、退去立会いは平日のみで、土曜日・日曜日・祝祭日は行なっていないようなので注意してください。
すでに電気を止めている場合や冬の夕方など、部屋が暗いとキズや汚れの状況がわからないので、退去立会いの時間はなるべく明るい日中に設定しましょう。
立会いの際に必要なものは、「賃貸借契約書」「重要事項説明書」「入居時に預かったすべてのカギ」「入居時に渡されたすべての付属品」「敷金及び日割り家賃がある場合に入金される口座情報」です。
4.水道・ガス・電気等の精算、郵便物の転送、火災保険の解約などの手続きを行ないます
引越しする際、もっとも面倒なことは様々な手続きです。
水道・ガス・電気等の精算、郵便物の転送、火災保険の解約やクレジットカードの住所変更など確実に行いましょう。
賃貸住宅で暮らす経験が少ない方は、知らない方が多いですが、火災保険はいつでも途中解約することが出来ます。
また、火災保険は掛け捨てとの意識が強いため、返金されないと思い込んでいる方非常に沢山います。
注意したいのは、こちらから解約の連絡し、返金の手続きをしないと戻るはずのお金も戻ってきませんし、解約手続きを行なわないと、住んでもいないお部屋の火災保険料が口座から引き落とされてしまいます。
返金される保険料は、保険会社やその契約内容、掛け金によっても大きく変わってくるので、保険会社に問い合わせておきましょう。
退去日を決める際、契約期間の残日数が30日に満たない場合は保険料が返金されない場合もあるので、退去日も含めて十分に考慮する必要があります。
その他の注意事項として、駐輪場の自転車やベランダの荷物も撤去するようにしましょう。
5.引越しをする
引っ越し業者が決まっていないという方で、なるべく安く引っ越しをしたい方は
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6.退去日に立会い、原状回復箇所を確認し、貸主負担・借主負担かを明確にします
引越しも終わり、いよいよ退去立会いです。
退去立会いの前に、賃貸借契約書でご自身の契約内容を確認しておきましょう。
入居時に見たっきりの方も多く、重要な特約事項などを忘れていることもありますので、必ずひと通り読んで、気になるところは管理会社に確認した方が良いでしょう。
大東建託では、お部屋の契約パターンによって敷金やクリーニング費用の精算の仕方が異なります。
大東建託の賃貸アパートの契約パターン
引用:大東建託公式サイトより(リンク)
大東建託の賃貸アパート契約には大きく分けて3つのパターンがあります。
1)定額クリーニング費(前払い型)
2)定額クリーニング費(後払い型)
3)原状回復費用(退去時清算型)
▶︎定額クリーニング費(前払い型・後払い型)
定額クリーニング費(前払い型・後払い型)は、部屋の広さに応じて支払う定額クリーニング費用が変わってきます。
前払い・後払いともに、あらかじめ定額クリーニング費用が30,000円~50,000円と決められているので退去する側にとって安心感があります。
しかし、どんな状況でもそれぞれの定額クリーニング費用だけで収まるかというと、そうでもないようです。
一覧表の欄外下には★1として、「故意・明らかな過失によって生じた損傷については退去時に別途費用が必要となります」と記載があります。もちろん賃貸借契約書にも記載があると思いますので合わせて確認してください。
▶︎原状回復費用(退去時精算型)
上記定額クリーニング費と異なり、その費用は決まっていません。
この原状回復費用(退去時精算型)には、“敷金あり物件” と “敷金0円物件” があります。
どちらも退去時精算型なので、退去立会いで見積書を見てみないと原状回復費用がいくらになるのか分かりません。
「故意・明らかな過失によって生じた損傷」がなければ、“敷金あり物件”の場合は敷金が全額戻ってくるはずですし、“敷金0円物件”の場合は原状回復費用は一切掛からないはずです。
もちろん正当性のある特約があれば別の話しです。
どの契約パターンでも、故意・明らかな過失であれば借主が原状回復工事費用を負担しなければなりません。
でも、普通に生活しているだけの「通常損耗」やその物自体が古くなっているもの「経年劣化」まで工事費用を請求されることがないとは言えません。
本来、この「通常損耗」と「経年劣化」大家さんが負担するべきものなのです。
退去時に行なうこと
一般的な退去立会いで行うことは、次の3点です。
1)明渡し(鍵の返却)
2)エアコンのリモコンやマニュアルなどの付属品等の返却
3)管理会社と共に部屋の各所の確認、管理会社から提示される見積りの確認、精算
退去立会いに要する時間は、スムーズにいってだいたい30分くらいです。
退去立会いの流れ
はじめに、管理会社の担当者に「カギ」と「付属品等」を返却します。
つぎに、管理会社の担当者が原状回復工事費用の見積りを作成するために、各部屋や水廻りを汚れやキズなどがないか順番にチェックします。
すべてのチェックが終了すると、クロスやクッションフロアなど原状回復工事に掛かる費用の見積書がその場で提示されます。
提示された見積りで納得できれば、サイン捺印して終了です。
もし提示された見積りが納得できず交渉しても埒が明かないときは、サイン捺印せず鍵と付属品の返却をして退散しましょう。
明渡し後は部屋に入ることができないことが多いので、納得できない箇所は撮影しておくことをおすすめします。
また、後日交渉する際に必要となりますので、担当者の名刺と見積書を必ず貰っておきましょう。
ちなみに原状回復工事は、賃貸借契約書にも記載があると思いますが、大東建物管理が行います。
納得できる退去精算を行うために
多くの借主の方は退去立会いの経験が少ないため、敷金は返還されるのだろうか、高額な工事費用を請求をされるのではないか、と心配は尽きません。
そこで、知識を補うために有効な資料が国土交通省が発行している「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」という資料です。
国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」はこちらからダウンロードすることが出来ます。
このガイドラインに書いてあること
▼大家さんが負担すべき事例
▼借主が負担すべき事例
▼負担すべき範囲
▼負担すべき割合
▼過去の判例 など
特に重要なことは、「通常損耗」や「経年劣化」は大家さんが負担するべきであるということです。
「通常損耗」や「経年劣化」は大家さんが負担するべきであると明確に書いてありますが、この「通常損耗」や「経年劣化」を退去立会いの現場で、どのように判断するかが最大の問題なのです。
立会いにきている大家さん(管理会社の担当者)が、この部分は「通常損耗」や「経年劣化」じゃなくて、借りていたアナタの責任ですから負担してもらいます!と言われたときに、
いやいや、これは「通常損耗」や「経年劣化」ですよ!と反論できるかどうかがポイントなのです。
もし、退去立会いに自信のない方は、敷金診断士に相談することをオススメします。
敷金診断士は原状回復について知識と経験を持った敷金返還のプロなので、どんな些細な心配事でも相談にのってくれます。
相談料はもちろん無料です。
相談するだけでは不安な方は、敷金診断士に退去立会いに同席してもらうととても安心です。
敷金診断士に無料相談を希望する方はこちらからどうぞ!
退去立会い時に提示される原状回復工事費用の見積金額に納得できなければ、鍵を返却してお部屋の明渡しを済ませ、納得できるまで十分に話し合うことが重要です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
低コストで財布にやさしい引越し・退去のお役に立てれば幸いです。
大東建託パートナーズに関する情報はこちらからどうぞ
⇒大東建託の退去費用と引っ越し費用を節約する方法
⇒大東建託の退去費用はクレジットカードで分割払い
⇒定額クリーニング費とは?大東建託の賃貸を契約する前に覚えておきたいこと
⇒大東建託から大東建託へ引っ越しを検討している方へ
⇒引っ越しの失敗から学ぶ引越し業者に依頼するまえに覚えておきたいこと
⇒引越し手続きのやることリスト
ここでは、
●大東建託パートナーズの発行している ご入居のしおり(管理-49Y 17・4)
5)ご退去時の流れ ※12ページ
●大東建託公式サイト “退去までの流れ”
上記2つの情報をもとになるべくわかりやすく(わかりやすいつもりで)、個人的に調べた関連情報も交えてまとめていますので、退去の際に何らかの参考になれば幸いです。
それぞれ、正確な情報を入手したい方は、
●大東建託パートナーズ株式会社公式サイトより、ご入居のしおり(管理-49Y 17・4)をダウンロードください。
●大東建託公式サイト“退去までの流れ”を閲覧ください。